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こんにちは、中古PC手帖の匠です。
ThinkPadのキーボード中央にある赤いボタン。初めて見ると、「押せるボタンなのか」「マウスの代わりになるのか」と戸惑うかもしれません。この赤ポチは、指を大きく動かさずにポインターを操作できるTrackPoint(トラックポイント)です。
ただし、一般的なスティックのように倒す装置ではありません。赤いキャップへ軽く圧力をかけ、中央ボタンと組み合わせて使うのが基本です。この記事では、クリックやスクロールから感度設定、勝手に動くときの対処、無効化まで順番に解説します。
- ThinkPadの赤いボタンの役割と仕組み
- ポインターやクリックの基本操作
- 中央ボタンを使ったスクロール方法
- 感度の調整や無効化の手順
ThinkPadの赤いボタンとは

ThinkPadの赤いボタンは飾りでも電源ボタンでもなく、マウスカーソルを操作するための入力装置です。まずは正式名称や構成を知り、どの部分をどう使うのか確認しておきましょう。
正式名称はTrackPoint
キーボードのG、H、Bキーに囲まれた赤い部品は、正式にはTrackPointポインティング・スティックと呼ばれます。「赤ポチ」「赤ぽち」「梅干し」と呼ばれることもありますが、いずれも基本的には同じ装置を指しています。
TrackPointは、キーボードから手を大きく離さず、画面上のポインターを動かすための装置です。スティックそのものが傾くわけではなく、指から加わった圧力の方向と大きさを読み取ります。
軽く押し続けるとゆっくり、少し圧力を増やすと速く移動するのが基本的な仕組みです。ゲーム機のスティックのように、目に見えるほど倒そうとする必要はありません。
Lenovoの案内でも、キーボード面と平行な方向へ圧力を加え、圧力が高いほどポインターが速く動くと説明されています。機種ごとの操作や対応機能を確認したい場合は、製品のユーザーガイドを見るのが確実です。(出典:Lenovo「TrackPointポインティング・デバイスの使用」)
「ThinkPadの真ん中の赤いボタン」という呼び方でも意味は通じます。ただ、設定画面や説明書を探すときは、「TrackPoint」または「トラックポイント」で検索すると目的の情報を見つけやすくなります。
赤ポチと3つのボタンの役割
TrackPointは赤いスティックだけで完結する装置ではありません。タッチパッドの上に並ぶ左・中央・右の3ボタンと組み合わせて使います。
| 部分 | 主な役割 | マウスでの対応 |
|---|---|---|
| 赤いスティック | ポインターを移動する | マウス本体の移動 |
| 左ボタン | 選択や決定をする | 左クリック |
| 中央ボタン | 画面をスクロールする | ホイール操作 |
| 右ボタン | メニューを表示する | 右クリック |
赤ポチで移動し、親指で左ボタンを押すのが基本姿勢です。右ボタンも一般的なマウスと同じように、ファイルや画面上の項目に対するメニューを開くために使えます。
わかりにくいのが真ん中のボタンです。これは単独でクリックするというより、押したまま赤ポチへ圧力を加えることでスクロールに使います。中央ボタンだけを何度押してもページが動かないのは、故障とは限りません。
◆匠のワンポイントアドバイス
最初から赤ポチだけですべて済ませようとすると、指に余計な力が入りがちです。まずはポインター移動と左クリック、その次に中央ボタンを使ったスクロールという順で試すと、操作の感覚をつかみやすいですよ。
タッチパッドとの違い
タッチパッドは、板状の面を指でなぞってポインターを動かします。一方、TrackPointは指の位置をほとんど変えず、赤いキャップへ加える圧力によって操作する装置です。
文章入力中に使うと違いがよくわかります。タッチパッドではホームポジションから手を下へ移しますが、赤ポチなら人差し指を少し伸ばすだけ。入力とポインター操作を頻繁に行き来する場面では、この移動の少なさが利点になります。
ただし、画像の細かな範囲指定や複数本の指を使う操作は、タッチパッドのほうが直感的な場合もあります。TrackPointが常に優れているわけではなく、作業内容や好みで評価が分かれるところです。
TrackPointとタッチパッドは併用できます。文字入力中は赤ポチ、拡大やジェスチャー操作ではタッチパッドという使い分けも可能です。どちらか一方に決める必要はありません。
赤ポチの基本的な使い方

TrackPointを使いこなすコツは、力任せに操作しないことです。指の置き方からクリック、ドラッグまで、最初に覚えたい動きを具体的に見ていきます。
軽い圧力でポインターを動かす
人差し指の腹を赤いキャップの上へ軽く置きます。ポインターを右へ動かしたいときは右方向、上へ動かしたいときは奥側へ、キーボード面に沿って圧力をかけてください。
ここで大切なのは、キャップを物理的に大きく倒そうとしないことです。TrackPointはほとんど動かないため、初めて触ると反応していないように感じます。しかし、画面を見ながら少し圧力を加えるとポインターが動き始めるはずです。
目的の場所に近づくまでは少し圧力を高め、近づいたら弱めます。車のアクセルを踏み込む量で速度を変えるような感覚です。勢いをつけて弾くのではなく、進みたい方向へじわっと押すほうが安定します。
ポインターが行き過ぎる場合、赤ポチを反対方向へ強く押して戻すと操作が荒れます。一度指の力を抜き、それから弱い圧力で位置を合わせてみてください。数分でも、この「力を抜く」感覚がわかると動かしやすくなります。
左右のボタンでクリックする
ポインターを目的の位置へ移動したら、タッチパッド上部の左ボタンを親指で押します。ファイルを選ぶ、リンクを開く、文字入力欄へカーソルを置くといった一般的な左クリック操作が可能です。
ダブルクリックするときは左ボタンを素早く2回押します。赤ポチに置いた人差し指へ力が残っていると、クリック中にポインターがずれることがあります。そのため、目的の位置へ着いたら人差し指の圧力を抜き、親指だけを動かすのがコツです。
右クリックは、右側のボタンを親指で押します。デスクトップ上のメニューやファイルの操作項目を表示する役割で、普通のマウスと大きな違いはありません。
なお、一部の機種や設定では赤ポチを軽くたたいてクリックする機能が用意される場合があります。ただ、意図しないクリックが増えることもあるため、最初は物理ボタンを使うほうがわかりやすいでしょう。
ドラッグ操作の手順
ドラッグは、左ボタンを押したまま赤ポチを操作します。ファイルを別の場所へ移す、文字列を選択する、ウィンドウの位置を変えるといった場面で使う操作です。
まず赤ポチで対象へポインターを合わせます。次に親指で左ボタンを押し続け、その状態のまま人差し指で赤ポチへ圧力を加えてください。目的の位置まで移動したら、左ボタンから親指を離します。
最初は、左ボタンを押し続けながら赤ポチを動かす動作が窮屈に感じるかもしれません。その場合は片手だけにこだわらず、片方の手で左ボタン、もう片方で赤ポチを操作して感覚を確かめても大丈夫です。
ファイルをドラッグしている途中で左ボタンを離すと、その位置へファイルが移動する場合があります。重要なファイルを使う前に、デスクトップ上のウィンドウや選択しても問題のない文字で練習してください。
操作に慣れる練習方法
練習には、空のデスクトップやブラウザーの新しいタブが向いています。画面の四隅へポインターを移動し、次に小さなアイコンへ合わせてみましょう。速く動かすことより、狙った場所で止めることを意識します。
次は、Webページのリンクへポインターを合わせて左クリックします。このときクリックの瞬間に位置がずれるなら、赤ポチへ力が残っています。いったん指を浮かせるくらいの気持ちで圧力を抜くと改善しやすいですよ。
慣れるまでの時間には個人差があります。数分で使える人もいれば、細かな操作に数日かかる人もいるでしょう。一般的な目安として、短時間の練習を何度か行い、それでも手が疲れるなら感度設定を見直す流れがおすすめです。
最初からマウスと同じ速さや正確さを求めないことも大切です。赤ポチには独特の操作感があります。あなたの手に合うかどうかは、スクロールまで試してから判断しても遅くありません。
中央ボタンでスクロールする

TrackPointの便利さを感じやすいのが、中央ボタンを使ったスクロールです。Webページや文書を上下に読み進める方法と、うまく動かない場合の確認点を紹介します。
上下にスクロールする方法
タッチパッド上部にある中央ボタンを親指で押したまま、人差し指で赤ポチを奥へ押すと画面が下方向へ進みます。反対に、赤ポチを手前へ押すと上方向へ戻ります。
手順だけを見ると複雑に感じますが、実際には親指で中央ボタンを固定し、人差し指で進行方向を決めるだけです。中央ボタンを離すとスクロールは止まります。
ページをゆっくり読むときは赤ポチへの圧力を弱くし、一気に移動したいときは少し高めます。スクロールバーへポインターを合わせる必要がないため、長いWebページや表計算シートを読む場面では快適です。
中央ボタンを押しながら赤ポチを操作するという組み合わせが重要です。中央ボタンを先に離したり、赤ポチだけを上下へ押したりすると、通常のポインター移動になります。
横方向へスクロールする方法
横に広い表や画像、表計算シートでは、中央ボタンを押したまま赤ポチへ左右方向の圧力を加えます。右へ押せば右方向、左へ押せば左方向へ表示範囲が移動するのが基本です。
ただし、利用するアプリやドライバーによっては横スクロールへ対応していないことがあります。上下には動くのに左右へ動かない場合、赤ポチの故障と決めつける必要はありません。別のブラウザーや表計算ソフトでも試してください。
また、Webページ自体に横方向の表示領域がなければ、横へ操作しても変化はありません。横に広い画像を拡大した状態や、列数の多い表計算シートなど、横スクロールが発生する画面で確認すると判断しやすくなります。
スクロールできない原因
中央ボタンを使ってもスクロールできない場合、最初に操作の組み合わせを確認します。中央ボタンは一度押して離すのではなく、押し続ける必要があります。その状態で赤ポチを上下へ操作してください。
操作が合っているなら、次はTrackPoint用ドライバーと設定を確認します。Windowsの標準ドライバーだけで基本操作ができても、中央ボタンや細かな設定が正常に働かないケースがあります。
中古ThinkPadでは、Windowsを入れ直したあとにメーカー用ドライバーが導入されていないこともあります。Lenovo Vantageや機種別のサポートページから、該当するポインティングデバイス関連の更新を確認するとよいでしょう。
特定のアプリだけで動かないなら、アプリ側の仕様や設定も候補です。ブラウザー、Windowsの設定画面、文書ソフトの複数で試し、すべてで動かないのか切り分けてください。
◆匠のワンポイントアドバイス
中古PCを確認するときは、赤ポチの移動だけでなく、中央ボタンを押しながら上下左右へ動かしてみるのがおすすめです。ポインターが動くからといって、3つのボタンやスクロールまで正常とは限りません。
TrackPointの設定方法

ポインターが速すぎる、遅すぎる、スクロールしにくいと感じても、すぐに使用を諦める必要はありません。Windowsや専用設定から感度を変更すると、指に合う操作感へ近づけられます。
Windowsから設定を開く
設定画面の場所は、ThinkPadの機種、Windowsの版、導入されているドライバーによって異なります。まずWindowsの検索欄へ「マウス設定」と入力し、表示された設定を開いてください。
その中に「TrackPoint設定」「追加のマウス設定」「マウスのプロパティ」といった項目があれば選びます。専用タブの名称は、「ThinkPad」「UltraNav」「ELAN」「Synaptics」など、搭載されている部品やドライバーによって変わることがあります。
TrackPointの項目そのものが表示されない場合は、Lenovo Vantageでシステム更新を確認するか、Lenovoのサポートページで機種に対応するドライバーを探します。機種名だけでなく、底面などに記載されたマシンタイプも確認すると間違いを減らせます。
設定画面の表記は、Windows Updateやドライバー更新によって変わる場合があります。インターネット上の手順と項目名が違うときは、現在使っている機種のユーザーガイドを優先してください。
感度と速度を調整する
TrackPointの設定に感度を変更する項目がある場合は、いきなり最大や最小へ振らず、中間付近から少しずつ変えます。変更後は「適用」を押し、画面の端から端まで動かして感触を確かめてください。
ポインターを動かすために指へ力を入れ続ける必要があるなら、感度を少し高くします。反対に、軽く触れただけでポインターが飛ぶなら、感度を下げる方向です。
Windows側の「マウスポインターの速度」が影響する構成もあります。TrackPointの感度とWindowsの速度を同時に大きく変えると、どちらが効いたのかわからなくなります。まずTrackPoint側を一段階変更し、それでも合わなければWindows側を調整すると迷いません。
細かな位置合わせを重視する人と、大きな画面を素早く移動したい人では適切な値が異なります。一般的な正解を探すより、手に力が入りすぎず、リンクを無理なく選べる設定を基準にしましょう。
中央ボタンの動作を確認する
専用設定では、中央ボタンの動作をスクロールや中クリックから選べる場合があります。Webページの閲覧が中心ならスクロールが便利ですが、ブラウザーのリンクを新しいタブで開くために中クリックを使いたい人もいるでしょう。
選べる内容は機種とドライバーによって違います。設定を変更したら、ブラウザーで上下スクロールを試し、リンク上で中央ボタンを押した場合の動作も確認してください。
中央ボタンでスクロールできていたのに、設定変更後からポインター表示だけが変化する場合、スクロール以外の機能へ切り替わっている可能性があります。何を変更したかわかるよう、一項目ずつ試すのが安全です。
なお、対応機種ではCtrlキー、中央ボタン、赤ポチを組み合わせた拡大・縮小が案内されることもあります。ただし、すべての機種やアプリで同じ動作になるとは限らないため、必要な人だけユーザーガイドで対応状況を確認してください。
設定項目が表示されない場合
TrackPointが動くのに専用設定だけが見つからない場合、ドライバーがWindows標準のものへ置き換わっている可能性があります。デバイスマネージャーを開き、「マウスとそのほかのポインティングデバイス」などの項目を確認してください。
ただし、デバイス名だけを見て適当なドライバーを削除するのはおすすめしません。タッチパッドまで動かなくなることがあるためです。先に機種別サポートページで対応ドライバーの有無を確認し、復旧手段を用意してから作業しましょう。
会社から貸与されたPCでは、管理者権限や社内設定によって変更項目が制限されている場合もあります。この場合、自分でドライバーを入れ替えず、社内の管理担当者へ相談してください。
中古PCでリカバリー直後なら、Windows Updateを完了し、再起動したあとに再確認します。更新処理の途中では一時的に設定項目が出なかったり、再起動後に専用画面が追加されたりすることがあります。
赤ポチが勝手に動く場合
赤ポチから指を離したのにポインターがゆっくり動く現象は、TrackPointで起こることがあります。慌てて分解する前に、短時間待つ、キャップを確認する、設定を戻すという順番で対処しましょう。
一時的なドリフトを確認する
操作を終えた直後にポインターが同じ方向へ流れる現象は、一般に「ドリフト」と呼ばれます。TrackPointが加わっている力の基準を補正する過程で、一時的に起こる場合があります。
このときは赤ポチへ触れず、数秒待ってください。短時間で止まり、その後は普通に操作できるなら、直ちに故障と判断する必要はありません。古いThinkPadのユーザーガイドでも、ポインターが流れた場合は数秒間操作を止めるよう案内されています。
ドリフトが起きた瞬間に反対方向へ押し返し続けると、補正が終わりにくく感じることがあります。まず指を完全に離す。これが簡単で効果を確認しやすい対処です。
ただし、何も触れていない状態で長時間動き続ける、起動直後から毎回発生する、一定方向に大きく飛ぶ場合は、ほかの原因も疑ったほうがよいでしょう。
キャップの状態を確認する
赤いキャップが斜めに取り付けられていたり、周辺へ接触していたりすると、意図しない圧力が加わる可能性があります。PCの電源を切ってから、キャップがまっすぐ差し込まれているか確認してください。
長く使われた中古ThinkPadでは、表面の突起がすり減り、指が滑りやすくなっていることもあります。滑りを補うために力が入り、操作しにくさにつながる場合もあるでしょう。
交換するなら、機種に合う高さと形状を確認する必要があります。ThinkPadならすべて同じキャップとは限らず、薄型モデルでは背の低い種類が使われることもあります。
交換用TrackPointキャップを楽天市場などで探す場合は、商品名だけで決めず、対応するThinkPadの型番、キャップ裏側の形、軸の寸法を確認してください。合わないキャップを無理に押し込むと、操作感が変わったり周辺へ接触したりします。
再起動とドライバーを確認する
ポインターが止まらない場合は、作業中のファイルを保存してWindowsを再起動します。スリープからの復帰時だけ挙動がおかしい場合も、再起動で戻ることがあります。
続いてWindows UpdateとLenovo Vantageの更新を確認します。ポインティングデバイス用ドライバーやファームウェアが提供されているなら、対象機種と内容を確かめて適用してください。
更新直後から症状が出た場合は、新旧ドライバーとの相性も候補になります。ただし、安易な削除や非公式サイトからの入手は避けたいところです。重要なデータをバックアップしたうえで、Lenovoの公式配布やWindowsの復元機能を利用しましょう。
キャップを外した状態で軸を工具により押したり、キーボードへ液体を使ったりしないでください。繰り返し大きく動く、クリックボタンも反応しないといった症状があれば、設定ではなく部品の不具合も考えられます。
赤いボタンを無効化する方法

TrackPointが手に合わない場合や、入力中の誤操作を防ぎたい場合は無効化できます。使わない装置を無理に残す必要はありません。Windowsの設定とBIOSの選択肢を順番に確認します。
Windowsの設定で無効にする
Windowsの検索欄へ「マウス設定」と入力し、設定画面を開きます。「TrackPoint設定」または「追加のマウス設定」から専用画面へ進み、TrackPointを有効にするチェックや切り替え項目をオフにしてください。
無効化したあとは「適用」または「OK」を押し、赤ポチへ触れてもポインターが動かないことを確かめます。同時にタッチパッドが使えるかも確認しましょう。
機種によってはTrackPointとタッチパッドの設定が同じ画面に並びます。項目を取り違えるとタッチパッドまで無効になるため、表示をよく読んで操作してください。
TrackPointを再び使いたくなったら、同じ設定画面でオンへ戻せます。無効化は部品を取り外す作業ではないので、まず試す方法として現実的です。
BIOSで無効化する場合
Windows上に設定項目がない機種では、BIOSまたはUEFI設定にTrackPointの項目が用意されていることがあります。PCの起動時に指定されたキーを押して設定へ入り、「Keyboard/Mouse」や「Config」付近の項目を確認します。
BIOSへ入るキーや項目名は機種によって異なります。よくわからない状態で別の設定を変更すると、起動やセキュリティに影響する可能性があるため、必ず該当機種のユーザーガイドを確認してください。
TrackPointの項目を「Disabled」へ変更した場合は、設定を保存して再起動します。Windowsが起動したら赤ポチと3つのボタン、タッチパッドの動作を確認しましょう。
会社管理のPCやBIOSにパスワードが設定された端末では、利用者が変更できない場合があります。その際は回避を試みず、管理担当者へ相談するのが適切です。
無効化前に確認したいこと
入力中にポインターが飛ぶことだけが理由なら、感度を下げる、キャップを正しく取り付ける、手の置き方を変えるだけで改善する可能性があります。一方、まったく使わないなら無効化して問題ありません。
無効化する前に、タッチパッドまたは外付けマウスが正常に使えることを確認してください。出先でマウスを忘れ、タッチパッドまでオフになっていると、設定を戻す操作が難しくなります。
また、赤ポチだけでなく左右や中央の専用ボタンまで使えなくなる構成があります。中央ボタンを別の用途に使っている人は、無効化後の変化も見ておきましょう。
赤ポチが合わなければ無理に使わなくて大丈夫です。感度を調整して短時間試し、それでも疲れるなら無効化し、タッチパッドやマウスへ切り替える。使いやすさを優先するのがいちばんです。
キャップ交換と外付け利用

操作感は赤いキャップの摩耗や形状によっても変わります。また、TrackPointを気に入った人は、外付けキーボードで似た操作環境を作ることも可能です。
キャップ交換の目安
キャップ表面の突起が減って指が滑る、汚れが落ちない、亀裂や変形がある場合は交換を検討します。ポインターの反応に問題がなくても、指先が滑るだけで必要以上に力を入れてしまうからです。
交換前にはPCの電源を切ります。古いキャップをまっすぐ上へ持ち上げ、新しいキャップの穴と軸の向きを合わせて取り付けます。工具でこじるとキーボードを傷つけるおそれがあるため、無理に外さないでください。
交換後は、キャップがキーボード周辺へ触れていないか確認します。高さが合わないとキーを押したときに干渉したり、常に圧力がかかった状態になったりする可能性があります。
ThinkPad対応の交換用赤ポチキャップには複数の形状があります。販売ページの対応型番が曖昧なら、現在のキャップと高さや裏面を比較し、返品条件も確認して選びましょう。
外付けキーボードで使う
自宅や職場でもTrackPointを使いたい場合は、ポインティングスティックを搭載した外付けキーボードが候補になります。ノートPCを台へ載せ、外部モニターと組み合わせる環境でも、キーボードから手を離さず操作できます。
選ぶ際は、接続方法、配列、対応OS、中央ボタンの有無を確認してください。見た目に赤いスティックがあっても、ノートPC本体と同じ設定項目や操作感になるとは限りません。
無線接続は机上をすっきりさせやすい一方、充電や電池管理が必要です。有線接続は配線が増えますが、電源を気にせず使いやすいでしょう。どちらがよいかは、持ち運びと設置場所で決まります。
外付けTrackPointキーボードを比較する際は、赤ポチの有無だけでなく、日本語配列か英語配列か、テンキーが必要か、接続先を切り替えられるかまで確認すると失敗を減らせます。
◆匠のワンポイントアドバイス
中古の外付けキーボードは、キー入力だけでなく赤ポチ、左右ボタン、中央ボタンをすべて試したいところです。キャップは交換できても、内部の入力不良はキャップ交換だけでは直りません。
赤ポチが向く人と向かない人

TrackPointは好き嫌いが分かれやすい装置です。評判だけで決めず、自分の作業内容と手の動かし方に合うかを判断しましょう。
文字入力が多い人に向く
文章作成、表計算、プログラム入力など、キーボードを使う時間が長い人にはTrackPointが合う可能性があります。ホームポジション付近から手を大きく動かさずにポインターを操作できるためです。
たとえば、文章を書きながら別の段落をクリックして修正する場面では、赤ポチと親指の左ボタンだけで移動できます。タッチパッドへ手を下ろして再びキーへ戻る動きが減るのは、ThinkPadらしい使い勝手です。
狭い机や移動中の座席など、マウスを動かす場所がない環境でも使えます。膝の上へPCを置いた状態でも、キーボード周辺だけで操作が完結します。
さらに、中央ボタンのスクロールへ慣れると、長い資料を読みながら必要な場所で止めやすくなります。赤ポチの良さを判断するなら、ポインター移動だけでなく、このスクロールまで試してほしいところです。
細かな操作では好みが分かれる
画像編集、図形の配置、細い境界線の選択など、精密なドラッグを繰り返す作業ではマウスのほうが扱いやすい人もいます。TrackPointでも操作できますが、慣れないうちは目的の位置を通り過ぎやすいでしょう。
タッチパッドの複数指ジェスチャーをよく使う人は、赤ポチだけにすると不便になるかもしれません。画面の拡大やアプリ切り替えなど、タッチパッドならではの操作もあるからです。
指先へ圧力を加える動作が疲れる人にも、無理は禁物です。感度を上げても負担が続くなら、マウスやタッチパッドを選んだほうが快適でしょう。
結局、TrackPointは全員が習得すべき機能ではありません。便利だと感じる人には手放しにくい一方、合わない人には使わない選択があります。その自由さも含めてThinkPadの入力環境です。
ThinkPad赤ポチのよくある質問(FAQ)
Q1. ThinkPadの赤いボタンは押し込んで使いますか?
A. ボタンのように下へ押し込むのではなく、動かしたい方向へ軽く圧力を加えて使います。スティック自体はほとんど傾きません。強く倒そうとせず、画面を見ながら少しずつ圧力を増やしてください。
Q2. 真ん中のボタンだけでスクロールできますか?
A. 基本的には中央ボタンを押し続け、そのまま赤ポチへ上下または左右の圧力を加えてスクロールします。中央ボタンを単独で押すだけでは動かない場合があります。アプリやドライバーによって対応動作が異なる点にも注意してください。
Q3. 赤ポチが勝手に動くのは故障ですか?
A. 操作直後にポインターがゆっくり流れるだけなら、一時的な補正によるドリフトの可能性があります。赤ポチから指を離し、数秒待ってみてください。長時間止まらない場合は、キャップの接触、ドライバー、部品の不具合を順番に確認します。
Q4. TrackPointを無効にしてもタッチパッドは使えますか?
A. 個別に設定できる機種なら、TrackPointだけを無効にしてタッチパッドを使えます。ただし、設定画面やBIOSの項目によっては関連ボタンの動作も変わる場合があります。変更後はタッチパッドと左右ボタンを必ず確認してください。
Q5. 赤ポチのキャップはどのThinkPadでも共通ですか?
A. すべて共通とは限りません。機種やキーボードの厚みによって高さ、裏側の形、対応する軸が異なる場合があります。購入前にThinkPadの正確な型番と商品の対応表を確認し、合わないキャップを無理に取り付けないでください。
赤ポチの使い方まとめ
ThinkPadの赤いボタンは、TrackPointと呼ばれるポインティングデバイスです。キャップを大きく倒すのではなく、動かしたい方向へ軽い圧力を加えることでポインターを操作します。
- 赤ポチは軽い圧力で方向と速度を調整する
- 左と右のボタンは一般的なマウスと同じ役割
- 中央ボタンを押しながら赤ポチでスクロールする
- 動きにくい場合は感度とドライバーを確認する
- 勝手に動く場合は指を離して数秒待つ
- 合わない場合は設定やBIOSで無効化する
- キャップ交換では機種との適合を確認する
赤ポチを評価するなら、まず軽い圧力による移動に慣れ、中央ボタンとのスクロールまで試してみてください。文字入力中に手を移動しなくてよい感覚を便利だと思うか、それともタッチパッドのほうが自然だと感じるか。ここは人によって違います。
使いにくいまま我慢する必要はありません。感度を調整しても合わなければ無効化し、タッチパッドやマウスと使い分けるのが現実的です。あなたの作業が止まらず、いちばん楽に操作できる方法を選んでください。

