ThinkPadのマイクが認識しない|位置と入力設定の確認手順

ThinkPadのマイクが認識しない|位置と入力設定の確認手順のイメージ PC・周辺機器

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こんにちは、中古PC手帖の匠です。

ThinkPadでオンライン会議を始めたら、自分の声だけ相手に届かない。設定画面を開いても、どのマイクを選べばよいのか分からない。こうなると故障を疑いたくなりますが、内蔵マイクが壊れたと判断するのはまだ早いです。

ThinkPadのマイク不調は、別の入力機器が選ばれている、マイクの利用が許可されていない、ミュートが有効になっているといった設定上の原因でも起こります。私なら本体を分解したり修理を頼んだりする前に、WindowsとLenovo Vantageの設定を順番に確認します。

この記事では、ThinkPadのマイクがどこにあるのかを確かめる方法から、Windows 11の入力設定、アプリ側の選択、ドライバーの確認まで解説します。上から試していけば、どの段階で音声が止まっているのかを切り分けられますよ。

  • ThinkPadの内蔵マイクがある位置
  • Windowsで入力デバイスを確認する手順
  • ミュートや利用許可を解除する方法
  • 改善しない場合の代替手段と修理判断

ThinkPadのマイク位置

作業台に並べたドライバーセットのイメージ

ThinkPadの内蔵マイクは、すべての機種で同じ場所にあるわけではありません。まずは小さな穴をスピーカーやリセット穴と取り違えないように、機種ごとの仕様を確かめましょう。

多くは画面上部にある

比較的新しいThinkPadでは、内蔵マイクが液晶画面上部のWebカメラ付近に配置されていることが多いです。カメラレンズの左右を見ると、針先ほどの小さな穴が一つまたは複数見つかります。これがマイク用の開口部である可能性があります。

複数のマイクを使って周囲の音と人の声を捉える「マイクアレイ」を搭載したモデルでは、左右に離して穴が設けられています。オンライン会議中は、画面に向かって普通の声量で話せば使える設計です。穴に口を近づけて話す必要はありません。

ただし、カメラ横の小さな点がすべてマイクとは限らない点には注意してください。カメラの動作ランプや赤外線カメラ、周囲の明るさを測るセンサーが並ぶ機種もあります。外観だけで断定せず、取扱説明書の各部名称を見るのが確実です。

ThinkPadのマイク位置を探すときは、液晶上部のWebカメラ周辺を最初に確認します。見つからない場合は、キーボード面や本体側面を確認してください。

機種により配置が異なる

世代やシリーズによっては、マイクがキーボード上部、ヒンジ付近、パームレスト周辺に置かれています。中古で購入したThinkPadは世代が幅広いため、別機種の写真だけを見て位置を決めつけるのはおすすめしません。

型番は本体底面のラベルやWindowsの「システム情報」で確認できます。検索欄に「システム情報」と入力して開き、「システムモデル」を見てください。その型番と「ユーザーガイド」を組み合わせてLenovoのサポートページで探すと、各部名称の図を確認できます。

なお、本体側面や底面にある穴へ、確認のために針やクリップを差し込んではいけません。ThinkPadには緊急リセット用の穴がある機種もあり、マイク穴とは役割が違います。マイクの開口部を傷つければ、設定では直らない不具合につながるかもしれません。

マイク穴らしき場所に異物を差し込んだり、液体を含んだ綿棒で掃除したりするのは避けましょう。ほこりが気になる場合は電源を切り、表面を乾いた柔らかい布で軽く拭く程度にとどめます。

マイク付きか仕様を調べる

一般的なThinkPadノートには内蔵マイクが搭載されていますが、構成変更品や特殊な法人向け仕様では、カメラやマイクの構成が異なる可能性があります。また、液晶ユニットやベゼルが交換された中古品では、見た目だけで元の構成を判断できない場合もあります。

デバイスマネージャーを開き、「オーディオの入力および出力」に「マイク配列」「Microphone Array」などが表示されるか確認してください。「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」には、Realtek AudioやIntel Smart Sound Technologyなどが表示されることもあります。

ここに内蔵マイクらしい名前がなくても、直ちに非搭載とは限りません。ドライバーが外れている、デバイスが無効になっている、Windowsが正常に読み込めていないケースがあるためです。まず設定から調べ、そのあとに仕様表と照らし合わせる流れが分かりやすいでしょう。

最初に確認したい項目

開いたノートとノートパソコンを並べたイメージ

マイクが認識しないときは、手当たり次第に設定を変えるより、簡単に元へ戻せる項目から見ていきます。会議直前なら、次の確認だけで直ることも珍しくありません。

キーボードのミュートを解除

ThinkPadには、マイクをまとめて消音する専用キーが用意されているモデルがあります。キー上に斜線付きのマイクが描かれている場合、そのキーを一度押して状態を切り替えてください。機種の設定によっては、Fnキーと同時に押します。

キーのランプが点灯しているときは、マイクがミュートになっている可能性が高いです。ただし、ランプの色や点灯時の意味は機種によって異なります。押したあとにWindowsの入力メーターを見て、声へ反応するか確認するのが確実です。

ここで見落としやすいのが、外付けヘッドセット側のミュートスイッチ。ケーブル途中の操作部やイヤーカップ、ブームマイクの根元にスイッチが付いている製品では、Windows側をオンにしても音声が入りません。内蔵マイクを試す間は外付け機器を外しておくと、判断しやすくなります。

入力機器をいったん外す

USBマイク、Webカメラ、ドッキングステーション、Bluetoothイヤホンを接続していると、Windowsがその機器のマイクを優先する場合があります。モニターやWebカメラにマイクが内蔵されていることに気づかず、無音の入力先を選んでいることもあります。

そこで、ThinkPad本体以外の音声機器をいったん外します。Bluetooth機器は電源を切るだけでなく、Windowsのクイック設定で接続が解除されたことまで見てください。その状態で「設定」から内蔵マイクを選び直します。

ドック経由で会議機器を使っているなら、本体へ直接つないだ場合も試しましょう。これで動けば、内蔵マイクの故障ではなく、ドックや接続機器を含む入力先の切り替えが原因と考えられます。

再起動で一時不調を除く

音声サービスや会議アプリがマイクをつかんだままになると、設定が正しくても反応しないことがあります。作業中のデータを保存し、シャットダウンではなく「再起動」を選んでください。

再起動後は、TeamsやZoomをすぐ開かず、Windowsのマイクテストから確認します。Windows上で音を拾えるのに会議アプリでは無音なら、原因はアプリ側へ絞れます。逆にWindowsのメーターも動かなければ、本体設定やドライバーを中心に調べる段階です。

◆匠のワンポイントアドバイス

私はトラブル対応のとき、外付け機器を外した状態を基準にします。接続したままだと候補が増え、どのマイクを試しているのか分かりにくくなるからです。まずThinkPad単体で確認すると、遠回りを減らせますよ。

Windowsの入力設定を確認

机に開いて置いたノートパソコンのイメージ

物理的なミュートに問題がなければ、Windowsで内蔵マイクが選ばれているかを確認します。「表示されるか」「有効か」「音量メーターが動くか」を分けて見るのがポイントです。

内蔵マイクを選択する

Windows 11では「スタート」から「設定」を開き、「システム」「サウンド」の順に進みます。「入力」に表示された「話す、または録音するデバイスを選択」から、内蔵マイクを選んでください。

名称は機種やドライバーにより異なり、「マイク配列」「Microphone Array」「内蔵マイク」などと表示されます。USB Audio DeviceやBluetooth機器の製品名が付いたものは、通常は外付け機器です。

内蔵マイクを選んだら、その項目を開いて入力音量を確認します。音量がゼロなら上げ、無効を示す表示があれば有効にしてください。入力音量は最初から最大へ固定せず、普通の声で試しながら調整すると、環境音やキー入力音を拾いすぎずに済みます。

Microsoftも、Windowsの「設定」「システム」「サウンド」「入力」から使用するマイクを選び、プロパティ画面でテストする手順を案内しています。画面表示は更新で多少変わる場合がありますが、確認する場所は入力デバイスの項目です(出典:Microsoft サポート「Windowsでマイクをセットアップしてテストする方法」)。

マイクテストを実行する

選択したマイクのプロパティにある「テストの開始」を押し、普段オンライン会議で話す距離から声を出します。数秒話したらテストを停止し、録音結果や入力レベルを確認してください。

入力メーターが声に合わせて動くなら、ThinkPadの内蔵マイクはWindowsに認識されています。この場合、故障よりもTeams、Zoom、ブラウザーなどで別のマイクが選ばれている可能性が高いでしょう。

メーターがまったく動かない場合は、マイク部分を指やカメラカバーで塞いでいないかも見ます。画面上部を覆う後付けカバーは、製品の幅によってマイク穴まで隠すことがあります。ケースや保護フィルムを最近取り付けたなら、一度外して試す価値があります。

マイクテストでは、スピーカーから音楽を流すより、自分の声で確認するほうが実際の会議に近い結果になります。キーボードをたたく音だけに反応する場合は、入力音量やマイク位置も見直してください。

無効なマイクを再表示する

サウンド設定に内蔵マイクが見つからないときは、従来のサウンド画面も確認します。「設定」「システム」「サウンド」と進み、「サウンドの詳細設定」または「その他のサウンド設定」を開いてください。

「録音」タブ内の何もない場所を右クリックし、「無効なデバイスの表示」と「切断されているデバイスの表示」を有効にします。薄い色で表示された内蔵マイクがあれば右クリックし、「有効」を選択。そのあと「既定のデバイス」に設定します。

複数のマイクが並ぶ場合は、一つずつ声を出して右側のレベルメーターを見ると判別できます。使わない機器をすべて無効にする必要はありません。普段利用する機器を既定に設定し、会議アプリでも同じ名前を選べば十分です。

利用許可とアプリを確認

Windowsがマイクを認識していても、プライバシー設定で利用を拒否しているとアプリへ音声が渡りません。特定のアプリだけ使えないときは、ここを重点的に確認します。

マイクへのアクセスを許可

Windows 11では「設定」「プライバシーとセキュリティ」「マイク」の順に進みます。「マイクへのアクセス」と「アプリにマイクへのアクセスを許可する」をオンにしてください。

さらに下へ進み、使いたいMicrosoft Storeアプリのスイッチをオンにします。TeamsやZoomなどがデスクトップ版なら、「デスクトップ アプリにマイクへのアクセスを許可する」も確認しましょう。デスクトップアプリは、個別の一覧へ同じ形で表示されない場合があります。

Windowsの入力メーターは動くのに、すべての会議アプリで使えない場合、プライバシー許可は優先して確認したい項目です。Windows更新後や利用者アカウントを変更したあとに設定状態が変わっていないかも見てください。

Microsoftの公式案内でも、マイクへのアクセス、アプリのアクセス、デスクトップアプリのアクセスを順に確認するよう示されています(出典:Microsoft サポート「Windowsでマイクのアプリ権限を有効にする」)。

会議アプリの入力先を選ぶ

Teams、Zoom、Google Meetなどには、Windowsとは別にマイクの選択欄があります。アプリの設定から「オーディオ」「音声」「デバイス」などの項目を開き、Windowsでテストした内蔵マイクと同じ名前を指定してください。

「既定」や「システム設定と同じ」を選んでいる場合は、Windowsの既定デバイスが変わるとアプリの入力先も変わります。会議用に外付け機器を頻繁につなぐ人は、参加前の音声テストで入力先を毎回見るほうが安心です。

会議画面のマイクアイコンに斜線が入っていないか、主催者側で発言を制限されていないかも確認します。アプリ内のミュートとThinkPadのマイクミュートキーは別に動作する場合があるため、両方を見る必要があります。

ブラウザーの許可を見直す

Google Meetなどをブラウザーで利用する場合、Windowsの許可に加えてWebサイトごとの許可があります。アドレス欄付近の鍵や設定のアイコンを押し、マイクが「許可」になっているか確認してください。

以前に表示された確認画面で「ブロック」を選ぶと、その後は毎回質問されず、無音のままになることがあります。許可へ変更したあとは、会議ページを再読み込みします。それでも反映されなければ、ブラウザーを終了して開き直してください。

ブラウザーの設定画面に複数の入力機器が表示されたら、ここでも内蔵マイクを選びます。Windows、ブラウザー、会議サイトという三つの入口があるイメージです。どこか一つでも閉じていれば、相手へ声は届きません。

◆匠のワンポイントアドバイス

「マイクが認識しない」と「アプリだけ音を拾わない」は分けて考えると早いです。Windowsのテストが通れば、本体側を何度も触る必要はありません。使えないアプリの入力先と許可へ進みましょう。

Vantageの設定を確認

机に置いた電源アダプターとノートパソコンのイメージ

ThinkPadでは、Windowsとは別にLenovo Vantageが機器の設定へ関わる場合があります。Windows側だけで改善しないときは、マイク関連の設定と更新項目を確認してください。

マイクの有効状態を見る

スタートメニューで「Lenovo Vantage」を検索して起動します。画面構成はバージョンや機種によって異なりますが、「デバイス」「ハードウェア設定」「オーディオ」「マイク」などに関連項目がないか探してください。

マイクや音声が無効になっていれば、有効へ切り替えてからWindowsのテストをやり直します。プライバシーを意識した機能でマイクが遮断されている場合、Windowsの入力音量を上げても反応しません。

なお、すべてのThinkPadやVantageの版に同じスイッチが表示されるわけではありません。項目が見つからないからといって異常とは限らないので、存在しない設定を探し続けなくても大丈夫です。

音声機能を初期状態へ戻す

Vantageに雑音抑制、音声の最適化、会議モードなどが表示される機種では、一度それらをオフにして標準状態で試します。便利な補正機能でも、利用環境やアプリとの組み合わせによっては声が小さく感じられる場合があります。

設定を変更する前に、現在の状態をスマートフォンで撮影しておくと元へ戻しやすいです。一度に多くの項目を変えず、一項目ずつ変更してマイクテストを行います。これなら、改善したときにどの設定が影響していたか分かります。

雑音抑制を切ると音を拾い、入れると声が途切れるなら、マイクそのものより補正処理との相性が疑われます。オンライン会議では、音質を作り込むことより、声が安定して届く設定を選ぶほうが実用的です。

システム更新を実行する

Lenovo Vantageの「システム更新」を開き、オーディオ、チップセット、電源管理、BIOSなどの更新が提示されているか確認します。まず通常または推奨扱いの更新内容を読み、必要なものを適用してください。

更新中はACアダプターを接続し、電源を切らないようにします。特にBIOS更新は途中で中断すると起動へ影響する可能性があるため、会議直前や持ち出す直前ではなく、時間に余裕のあるときに行いましょう。

会社が管理するThinkPadでは、管理者権限が必要だったり、更新方法が社内ルールで決められていたりします。その場合は無理に進めず、情報システム担当へ型番と症状、試した項目を伝えてください。

ドライバーを確認する

作業台に敷いた静電気防止マットのイメージ

入力設定や利用許可に問題がないのに内蔵マイクが一覧へ出ない場合は、ドライバーやデバイスの認識状態を見ます。削除や更新は、簡単な確認を終えてから行うのが安全です。

デバイスの状態を調べる

スタートボタンを右クリックし、「デバイス マネージャー」を開きます。「オーディオの入力および出力」と「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を展開してください。

内蔵マイクやオーディオ機器に下向き矢印が付いていれば、右クリックして「デバイスを有効にする」を選びます。黄色い警告マークがあるなら、プロパティの「デバイスの状態」に表示された内容を控えておきましょう。

デバイスが正常と表示されていても、Windowsのサウンド設定に現れないことがあります。その場合は、上部メニューからハードウェア変更のスキャンを実行し、再起動後にもう一度確認します。

正規ドライバーを更新する

ドライバーは、Lenovo VantageまたはLenovoの公式サポートから、そのThinkPadに対応するものを入れるのが基本です。型番が似ていても、搭載された音声部品やWindowsの版が異なる場合があります。

インターネット上の非公式なドライバー配布サイトは避けてください。対応関係が分かりにくいうえ、不要なソフトが含まれる危険もあります。中古PCでも、まずシリアル番号やマシンタイプから公式の配布対象を確認します。

更新後は再起動し、Windowsのマイクテストを実施します。音が戻ったら、会議アプリでも同じ入力先を選び直してください。更新によりデバイス名や既定の入力先が変わる場合があるからです。

削除と再検出は慎重に行う

一般的な確認で改善しない場合、デバイスマネージャーから音声デバイスを削除し、再起動で検出し直す方法があります。ただし、これは対応ドライバーを入手できることを確認してから行う作業です。

削除画面にドライバーも消去する選択肢が出た場合、意味が分からないままチェックを入れないほうが無難です。再起動後に自動復旧しないと、スピーカーを含む音声機能が使えなくなる可能性があります。

業務用PC、BitLockerで保護されたPC、管理者権限のないPCでは、BIOS変更やドライバー削除を独断で行わないでください。会社の管理方針に従い、担当部署へ相談しましょう。

故障かどうかを切り分ける

ここまで確認しても改善しないなら、アプリの問題と本体側の問題をさらに分けます。録音結果、別アカウント、外付けマイクの三方向から見ると判断しやすくなります。

録音アプリで声を確認する

Windowsのサウンド レコーダーを使い、内蔵マイクで短い音声を録音します。会議アプリを終了した状態で録音し、再生して自分の声が入っているか確認してください。

録音できれば、内蔵マイクとWindowsの基本機能は動いています。特定の会議アプリだけ無音なら、そのアプリの権限、入力先、更新、再インストールを検討します。

録音音量が極端に小さい場合は、入力音量を上げ、マイク穴を塞ぐものがないか確認します。ザーッという音だけ入る、途切れが続く、片側を軽く触ったときだけ反応するといった症状は、部品や配線の不調も視野に入ります。

別の利用者で試す

可能ならWindowsに新しいローカル利用者を一時的に作り、同じマイクテストを行います。別の利用者では正常なら、現在使っている利用者側のアプリ設定やプロファイルに原因がある可能性があります。

ただし、会社管理のPCでは利用者を追加できないことがあります。また、確認のためだけにMicrosoftアカウントを新設する必要はありません。許可された範囲で試せない場合は、その結果も含めて管理担当へ伝えれば十分です。

外付けマイクで比較する

USBマイクやUSBヘッドセットを接続し、Windowsの入力先として選択します。外付けでは正常に録音でき、内蔵だけ一覧に出ない、または無音のままなら、内蔵マイク周辺のドライバーやハードウェアに原因が絞られます。

イヤホン端子へ接続する4極ヘッドセットは、端子規格やプラグ形状の相性があるため、切り分けにはUSB接続のほうが分かりやすいです。USB機器は内蔵音声回路とは別のデバイスとして認識されることが多く、緊急回避にも向いています。

会議で話せる状態へ早く戻したいなら、USB接続のマイク付きヘッドセットが扱いやすい選択です。購入時は、ThinkPadに空いている端子がUSB Type-AかType-Cか、手元ミュートがあるか、片耳か両耳かを確認してください。

◆匠のワンポイントアドバイス

外付けマイクで直るかを試すことは、単なる代用品探しではありません。内蔵マイクとアプリのどちらに原因があるかを見る、分かりやすい比較テストにもなります。

直らない場合の対処

真上から見たノートパソコンのイメージ

内蔵マイクだけが改善しなくても、ThinkPadそのものをすぐ買い替える必要はありません。利用目的と修理費用を考え、外付け機器か修理かを選びます。

会議は外付けで回避する

オンライン会議が主な用途なら、内蔵マイクの修理を待たずに外付け機器で対応できます。自分の声だけを届けたいなら、口元にマイクを置けるヘッドセットが実用的です。周囲の人の声も収録したいなら、卓上型のUSBマイクが合います。

選ぶ際は、派手な機能名だけで決めず、接続端子、対応OS、ケーブルの長さ、ミュート操作、装着感を見ましょう。長時間の会議では、本体重量や耳を締め付ける力も使いやすさに影響します。

一人で参加する会議なら、手元で消音できる軽量USBヘッドセットが便利です。一方、机から少し離れて話したい人や複数人の声を拾いたい人には、Windows対応の卓上USBマイクも候補になります。

なお、「雑音抑制」と書かれた製品でも、周囲の音が完全に消えるとは限りません。性能は部屋の反響、口元との距離、話し方にも左右されます。価格だけでなく、販売元の保証や返品条件も確認して選んでください。

修理を検討する目安

デバイスマネージャーに内蔵マイクが出ず、公式ドライバーを適用しても変わらない、外付けマイクは正常に動くという状態なら、本体側の故障が疑われます。落下や液体こぼれのあとに発生した場合も、部品や配線への影響を考えたほうがよいでしょう。

保証が残っているThinkPadは、分解する前にLenovoまたは購入店へ相談します。中古品なら、購入店の保証期間と対象範囲を確認してください。自分で液晶ベゼルを外すと、保証を受けにくくなったり、カメラ配線を傷めたりする可能性があります。

修理を依頼するときは、機種名、Windowsの版、発生時期、Windowsのテスト結果、外付けマイクの結果を伝えます。「音が出ない」だけでなく「スピーカーは鳴るが内蔵マイクだけ入力メーターが動かない」と説明すると、状況が伝わりやすいですよ。

確認結果を記録しておく

設定変更を重ねると、何を試したのか分からなくなりがちです。スマートフォンで画面を撮るか、変更前後の内容をメモしておきましょう。特に入力デバイス名、プライバシー設定、Vantageの設定、ドライバーの日付は役立ちます。

問い合わせ時に記録があれば、同じ操作を最初から繰り返す手間を減らせます。また、更新後に症状が悪化した場合も、元の状態を説明しやすくなります。

故障判断の目安は、Windowsのマイクテスト、録音アプリ、外付けマイクの三つを比較することです。内蔵だけ反応しない状態を確認してから、修理か外付け機器かを選びましょう。

確認する順番の一覧

作業台に置いたノートパソコンとドライバーのイメージ

設定項目が多く感じたら、次の順番で進めてください。上から下へ行うほど、変更の影響や作業の難しさが少しずつ増します。

順番 確認する場所 見るポイント 判断できること
最初 本体と接続機器 マイクキー、外付け機器、再起動 単純なミュートや一時不調
Windowsのサウンド 入力先、音量、テスト結果 OSが音を拾っているか
プライバシー設定 マイクとアプリの利用許可 アプリへの音声受け渡し
会議アプリ 入力先とアプリ内ミュート 特定アプリだけの問題か
Lenovo Vantage マイク設定とシステム更新 メーカー設定の影響
最後 デバイスマネージャー 無効状態、警告、ドライバー 認識やドライバーの問題

この順番なら、故障ではない設定ミスを先に除外できます。途中でマイクテストが通ったら、それより下の操作をすべて行う必要はありません。次は音が入らないアプリだけを確認してください。

ThinkPadのマイクに関するよくある質問(FAQ)

Q1. ThinkPadの内蔵マイクはどこにありますか?

A. 多くのThinkPadでは、液晶上部にあるWebカメラの左右へ内蔵マイクが配置されています。ただし、キーボード上部やヒンジ付近にある機種も存在します。本体底面などに記載された型番を確認し、Lenovo公式のユーザーガイドにある各部名称の図を見る方法が確実です。

Q2. マイク配列とは内蔵マイクのことですか?

A. ThinkPadのサウンド設定に表示される「マイク配列」や「Microphone Array」は、一般的に本体内蔵マイクを指します。複数の小型マイクを組み合わせて音声を拾う仕組みです。外付け機器を外した状態で選び、Windowsのマイクテストを行うと判別しやすくなります。

Q3. マイクが一覧に表示されない原因は何ですか?

A. デバイスが無効になっている、音声ドライバーが正常に動いていない、Vantage側でマイクが無効になっているといった原因が考えられます。デバイスマネージャーにも表示されず、公式ドライバーの更新後も変わらない場合は、内蔵マイクや配線の故障も候補に入ります。

Q4. Teamsだけマイクが使えないのは故障ですか?

A. Windowsのマイクテストや録音アプリで声が入るなら、本体故障の可能性は低いと考えられます。Teamsのデバイス設定で内蔵マイクを選び、Windowsのプライバシー設定でデスクトップアプリのアクセスが許可されているか確認してください。Teams内のミュート状態も見落とせません。

Q5. 内蔵マイクが直らない場合はどうすればよいですか?

A. オンライン会議を優先するなら、USBマイクやマイク付きUSBヘッドセットで回避できます。外付けでは正常に使えることを確認したうえで、保証期間、修理費用、ThinkPadの使用年数を見ながら修理するか判断しましょう。保証中の本体は自分で分解せず、購入店やLenovoへ相談してください。

ThinkPadのマイク不調まとめ

ThinkPadの内蔵マイクが認識しないときは、故障と決めつける前に、マイクミュート、Windowsの入力先、プライバシー許可、会議アプリ、Lenovo Vantageの順で確認します。

Windowsのマイクテストで入力メーターが動けば、内蔵マイクは認識されています。特定のアプリだけ使えないなら、そのアプリで別の入力先が選ばれていないか、利用許可が拒否されていないかを見てください。

一方、デバイスマネージャーにも内蔵マイクが現れず、正規ドライバーを更新しても改善しない場合は、ハードウェアの不調が考えられます。オンライン会議を止められないなら、外付けUSBマイクやヘッドセットで対応しながら修理を検討するのが現実的です。

設定を一つずつ変更し、そのたびにWindowsのマイクテストを行う。この進め方なら、原因を見失いにくく、不要な分解や買い替えも避けやすくなります。

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