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こんにちは、中古PC手帖の匠です。
中古ThinkPadを買ったあと、最初に迷いやすいのがドライバー更新です。Windows Updateだけで十分なのか、Lenovo Vantageを使うべきなのか、表示された更新を全部入れてよいのか。画面にBIOSという見慣れない項目が出てくると、少し身構えますよね。
私が中古ThinkPadの状態を確認するときは、いきなり部品を交換するのではなく、機種情報、Windowsの状態、Lenovo Vantageの更新、ハードウェア診断という順番で見ていきます。原因を切り分けずにメモリやSSDを買うと、直らないばかりか余計な出費になりかねないからです。
この記事では、中古ThinkPadでLenovo Vantageを安全に使うための流れを、初めて触る人にもわかる言葉で解説します。出所不明のドライバー更新ソフトに頼らず、Lenovo公式の仕組みを使うことが基本です。
- Lenovo Vantageの導入方法と役割
- ThinkPadのドライバーを安全に更新する手順
- ハードウェア診断の実行方法と結果の見方
- 不具合に応じて修理や買い替えを判断する基準
この記事の結論
中古ThinkPadでは、Windows UpdateとLenovo Vantageを最新にしたうえで、Vantageが機種に合わせて提示する更新を適用します。そのあとにハードウェア診断を行い、異常が確認できた部品だけを交換候補にするのが無駄の少ない進め方です。
Lenovo Vantageとは

Lenovo Vantageは、ThinkPadを含むLenovo製パソコンの更新や設定、診断をひとつの画面から扱える公式アプリです。中古機では、前の所有者がどこまで更新したのかわからないため、購入後の状態確認に役立ちます。
主な機能とできること
Lenovo Vantageでは、機種に対応するドライバー、ファームウェア、UEFI BIOSの更新を確認できます。また、バッテリーやカメラ、入力機器などの設定、保証情報の確認、ハードウェアスキャンにも対応しています。
便利なのは、単に新しいファイルを探すのではなく、パソコンから取得した製品情報をもとに更新候補を表示してくれる点です。同じThinkPadという名前でも、世代や構成によって必要なドライバーは違います。Vantageを使えば、その違いを意識せずに候補を確認できます。
ただし、利用できる機能や画面名は機種、アプリの種類、更新時期によって異なります。メニューの位置がこの記事と少し違っていても、「システム更新」「ハードウェアスキャン」「電源」といった近い名前を探してみてください。
Lenovoも、VantageではUEFI BIOS、ファームウェア、ドライバーの更新やハードウェア診断を行えると案内しています。機種ごとに使える機能が異なる点も押さえておきましょう。詳しくはLenovo公式ユーザーガイド「Lenovo Commercial Vantage」で確認できます。
通常版とCommercial版
検索すると「Lenovo Vantage」と「Lenovo Commercial Vantage」という2つの名前が出てきます。一般向けのLenovo Vantageは、個人利用のパソコンで使いやすい構成です。一方、Commercial Vantageは、ThinkPadなどの法人向け製品を管理しやすい形になっています。
中古の法人向けThinkPadには、Commercial Vantageが入っている場合もあります。ドライバー更新や診断という目的なら、すでに正常動作しているほうを無理に入れ替える必要はありません。画面にシステム更新があり、製品情報を正しく取得できていれば、そのまま利用して大丈夫です。
なお、通常版に表示される有料サービスや追加機能は、ドライバー更新や基本的なハードウェア診断とは別物です。広告のような案内が出ても、内容が必要でなければ契約する必要はありません。
中古ThinkPadで使う利点
中古ThinkPadは、販売店でWindowsが再インストールされていることがあります。この状態ではWindows標準ドライバーだけが入り、見た目は動いていても、電源管理、指紋認証、ホットキー、無線通信などの機能が十分に働いていない場合があります。
そこでLenovo Vantageを実行すると、その機種向けのドライバーやファームウェアをまとめて確認できます。型番を手作業で検索して、似た名前の別世代用ファイルを間違えて入れる危険も減らせます。
中古ThinkPadを受け取った直後は、外観確認だけでなく、Vantageによる更新と診断まで行って初期状態を確かめるのがおすすめです。返品期間が決まっている商品なら、早めの確認がより大切になります。
◆匠のワンポイントアドバイス
中古パソコンでは「今は起動する」ことと「部品が正常である」ことを分けて考えています。動作が軽快でも、バッテリーやストレージの状態まで良好とは限りません。更新と診断を購入後の点検セットとして扱うと、あとで慌てにくいですよ。
使う前に確認すること

Lenovo Vantageを開く前に、Windowsの状態と製品情報を確認します。ここが曖昧なままだと、更新候補が出ない、別機種として認識される、途中で電源が切れるといった問題につながります。
型番と製品情報を確認する
まず、本体底面のラベルにあるマシンタイプとモデル番号を確認してください。ThinkPad T480、X1 Carbonといったシリーズ名だけでなく、数字と英字を組み合わせた機種情報まで見ておくのがポイントです。
Windowsでは「設定」からシステム情報を開くほか、Vantageのデバイス情報でも製品名やシリアル番号を確認できます。本体ラベルと画面上の情報が大きく食い違う場合は、すぐにBIOS更新を進めないほうが安全です。
中古機では、修理時のシステムボード交換などにより、BIOS内の機種情報が正しく登録されていない可能性もゼロではありません。更新がまったく表示されない場合は、通信だけでなく、マシンタイプとモデル情報も疑ってみてください。
Windows Updateを済ませる
次に、Windowsの「設定」からWindows Updateを開き、保留中の重要な更新を適用します。再起動を求められたら先延ばしにせず、一度再起動してからもう一度更新を確認しましょう。
Windows UpdateとLenovo Vantageは競合するものではありません。Windows側はセキュリティ修正や基本的なシステム更新を担当し、VantageはLenovo機固有のドライバーやファームウェアを補う、と考えるとわかりやすいです。
ただし、同じ種類のドライバーが両方に表示されることがあります。その場合、ThinkPad固有の機能に関わるドライバーはVantageの候補を優先し、Windows Updateの「オプションの更新プログラム」を片っ端から入れる必要はありません。
電源と回復手段を用意する
ドライバー更新だけなら短時間で終わることもありますが、UEFI BIOSの更新は途中で電源が切れると起動できなくなるおそれがあります。ACアダプターを接続し、バッテリー残量にも余裕を持たせてください。
開いているファイルを保存し、外付けストレージや不要なUSB機器は外しておきます。周辺機器のドライバーが更新処理に影響する可能性を減らすためです。
また、デバイスの暗号化やBitLockerが有効なら、Microsoftアカウントなどで回復キーを確認しておきましょう。BIOSやセキュリティ関連の変更後に回復キーを求められる場合があります。
BIOS更新中は操作しないでください
画面が暗くなったり、再起動を繰り返したり、ファンの音が変わったりしても、すぐに電源ボタンを押してはいけません。更新中の表示は機種によって異なるため、ACアダプターを抜かずに完了を待ちます。
Vantageの導入方法

アプリが入っていない場合は、Microsoft Storeから導入します。検索広告や非公式の配布ページではなく、提供元がLenovoになっていることを確かめてください。
インストール手順
スタートメニューを開き、「Vantage」と入力します。Lenovo VantageまたはLenovo Commercial Vantageが表示されたら起動してください。何も見つからない場合はMicrosoft Storeを開き、アプリ名を検索します。
インストール後の初回起動では、関連サービスの導入や利用条件の確認を求められることがあります。画面の案内を確認して進め、処理が終わるまでアプリを閉じないようにしましょう。
中古販売店が独自にWindowsを初期化している場合、Lenovoの関連サービスが不足していることがあります。Vantageは開くのに更新や診断が動かないときは、Microsoft Storeのライブラリからアプリを更新し、Windowsを再起動してみてください。
機種が認識されたか確かめる
起動したら、デバイス情報に表示される製品名、マシンタイプ、シリアル番号を確認します。手元のThinkPadと一致していれば、更新確認へ進んで構いません。
「不明な製品」と表示される、別のシリーズ名が出る、シリアル番号が空欄になる場合は、更新を始めずLenovoサポートサイトで製品を手動検索してください。本体底面の情報を入力し、その機種向けページが開けるか確かめます。
Vantageが正しく認識しないからといって、検索で見つけたドライバーを適当に入れるのは避けたいところです。似た型番でも、搭載する無線LAN部品や画面、CPUの種類が違う場合があります。
画面が違う場合の探し方
Vantageは更新によって画面構成が変わります。「デバイス」「サポート」「システムツール」などのメニュー内に、システム更新やハードウェアスキャンが配置されていることがあります。
古い解説画像と同じ場所にボタンがなくても、故障とは限りません。左上のメニュー、デバイス関連の項目、サポート画面の順に探してみてください。それでも見つからないなら、アプリの更新と再起動を試します。
一部の機種や環境では表示される機能が限られます。Vantageで更新できない場合でも、Lenovoサポートサイトで製品を特定し、「ドライバーとソフトウェア」から公式ファイルを確認できます。
ドライバー更新の手順
準備ができたら、ThinkPadのドライバーを更新します。大事なのは、表示された項目を考えずに全部選ぶのではなく、分類と内容を確認して順番に適用することです。
更新候補を確認する
Vantageを開き、「システム更新」または同じ意味のメニューへ進みます。「更新の確認」を実行すると、そのThinkPadに適用できるパッケージが検索されます。
候補は、重要、推奨、オプションなどに分けて表示されることがあります。まずは重要な更新を確認し、次に推奨項目を見ます。オプションは、該当する不具合がある場合や追加機能が必要な場合に選ぶくらいで構いません。
更新名の横に説明や詳細があれば開いてください。対象となる機能、修正内容、再起動の要否がわかります。英語表記でも、BIOS、Firmware、Power Management、Wireless LAN、Audioなど、対象部品を見ればおおよその内容を判断できます。
安全な順番で適用する
複数の更新がある場合、私は最初にチップセットや電源管理などの基本ドライバーを適用し、再起動後に周辺機能を確認します。BIOS更新はほかの作業と分け、時間に余裕があるときに単独で実行するほうが状況を追いやすいです。
ネットワーク、音声、カメラ、指紋認証などはまとめて更新してもよいものの、不具合調査中なら一度に入れすぎないこと。どの更新後に症状が変わったのか、わからなくなるためです。
| 更新の種類 | 確認したい内容 | 進め方 |
|---|---|---|
| 重要な更新 | セキュリティや重大な不具合への対応 | 説明を読み優先して適用 |
| 推奨ドライバー | 安定性や機能に関する改善 | 対象機能を確認して適用 |
| オプション | 特定環境向けの機能や変更 | 必要性がある場合に選択 |
| UEFI BIOS | 起動や部品制御に関する更新 | AC接続で単独実行 |
Lenovoの公式サポートでも、VantageやサポートサイトからドライバーとBIOSを取得する方法が案内されています。更新候補が出ないときの確認事項も含め、Lenovo公式「System Updateによる更新」を参照できます。
更新後の動作を確かめる
更新が完了したら再起動し、もう一度Vantageで更新を確認します。先に入れた更新が前提となり、新しい候補が追加されることもあるからです。
そのあと、Wi-Fi、Bluetooth、音声、Webカメラ、キーボード上部の機能キー、タッチパッド、TrackPointをひと通り動かします。スリープから正常に復帰するか、充電が始まるかも見ておくと安心です。
デバイスマネージャーに黄色い警告マークがないかも確認してください。ただし、警告がないから完全に正常とは限りません。次のハードウェア診断と組み合わせて判断します。
◆匠のワンポイントアドバイス
更新前後で変化を見たいなら、更新項目の名前をスマートフォンで撮っておくと便利です。トラブルが起きたときに、直前に何を入れたかすぐ確認できます。地味ですが、こういう記録が原因探しで効いてきます。
更新時の注意点

公式ツールを使っても、更新に失敗する可能性がなくなるわけではありません。特に中古機はバッテリーやストレージの状態が不明なので、電源とデータの保護を優先します。
非公式更新ソフトを避ける
ウェブ広告などで見かける一括ドライバー更新ソフトは、ThinkPadの機種固有設定まで正確に判断できるとは限りません。古いドライバーを危険だと大きく表示し、有料版の購入を促すものもあります。
ドライバーは新しければ必ず快適になるわけではなく、機種との組み合わせが重要です。Vantage、Lenovoサポートサイト、Windows Updateの順で入手元を確認すれば、出所のわからない実行ファイルに頼る必要はほぼありません。
部品メーカーの公式ドライバーを直接使う方法もありますが、まずLenovo向けドライバーを試すのが無難です。省電力や機能キーなど、ThinkPad独自の制御と組み合わせて調整されている場合があります。
BIOS更新は慎重に行う
BIOS更新が表示されたら、修正内容と現在のバージョンを確認します。重要なセキュリティ修正や不具合対応が含まれる場合は適用を検討しますが、電源が不安定な環境や作業途中では始めないでください。
更新中に画面が消えても、処理が止まったとは限りません。機種によってはメモリの再確認が行われ、しばらく画面が表示されないことがあります。電源ボタンの長押しやACアダプターの取り外しは避けましょう。
互換バッテリーの状態が悪い、充電ができない、AC端子がぐらつくといった症状があるなら、BIOS更新より電源問題の確認が先です。更新を急いで起動不能になっては本末転倒。
問題が出たときの戻し方
更新後に音が出ない、無線LANが切れるなどの症状が始まった場合は、まずWindowsを再起動します。それでも直らなければ、デバイスマネージャーから該当機器のプロパティを開き、「ドライバーを元に戻す」が選べるか確認してください。
復元ポイントが作成されている場合は、システムの復元も候補です。ただし、作業時点よりあとに入れたアプリや設定が戻る可能性があるため、表示内容を読んでから実行します。
BIOSは通常のドライバーと同じ感覚で戻せません。機種や設定によって以前の版への変更が許可されない場合もあります。起動できない、更新が止まったと感じるときは、何度も電源操作をせず、エラー表示や点滅状態を記録してLenovoサポートへ確認してください。
ハードウェア診断の方法

ドライバー更新後は、Lenovo Vantageのハードウェア診断を実行します。ソフトの不調と部品故障を切り分ける材料になり、中古ThinkPadの購入直後にも役立つ機能です。
クイックスキャンを実行する
Vantageの「ハードウェアスキャン」、または「サポート」内の診断項目を開きます。最初はクイックスキャンを選び、画面の指示に沿って開始してください。
クイックスキャンは、検出された主要部品を短時間で確かめるための診断です。アプリにモジュール更新や更新ボタンが表示されている場合は、診断前に最新の状態へ更新します。
実行中は負荷がかかり、ファンの回転音が大きくなることがあります。異常とは限りませんが、机の上など通気を妨げない場所に置き、重いアプリは閉じておきましょう。
個別診断を使い分ける
クイックスキャンで異常がなくても、具体的な症状があるなら個別診断を使います。たとえば読み込みが極端に遅いならストレージ、突然再起動するならメモリ、充電できないならバッテリーや電源関連を重点的に確認します。
| 気になる症状 | 確認する項目 | あわせて見る点 |
|---|---|---|
| 動作停止や再起動 | メモリ、CPU | 温度、イベント履歴 |
| 読み書きが遅い | ストレージ | 空き容量、使用時間 |
| 充電できない | バッテリー | ACアダプター、端子 |
| 映像が乱れる | 画面、画像処理 | 外部モニターでの表示 |
| 通信が切れる | 無線機器 | ルーター、別回線 |
診断で正常と出ても、症状が再現しないことはあります。たとえば接触不良、熱が上がったときだけ起きる停止、特定の充電残量で発生する電源断などです。診断結果だけで断定せず、発生条件もメモしておきましょう。
診断結果を記録する
診断が終わったら、結果画面、エラーコード、検査日時を保存します。スクリーンショットに加え、スマートフォンで画面を撮っておけば、パソコンが起動しなくなった場合にも確認できます。
異常が検出されたときは、同じ検査を一度だけやり直し、同じ結果になるか見ます。何度も負荷の高い検査を繰り返す必要はありません。ストレージ異常が出た場合は、再検査より先に必要なデータをバックアップしてください。
診断結果は修理判断の材料です
合格表示は将来の故障が起きないことを保証するものではありません。反対に、一度の中断やキャンセル表示だけで部品故障とも断定できません。エラーコード、実際の症状、再現性を合わせて見ます。
診断後の判断方法
診断の目的は、合格表示を眺めることではなく、次に何をするか決めることです。部品交換で済むのか、販売店へ相談するのか、本体を買い替えるのかを考えます。
異常なしでも症状が続く場合
すべて合格なのに動作が不安定なら、Windowsやアプリ、周辺機器、ネットワーク環境を疑います。セーフモードや新しいユーザーアカウントで症状が出るか、外付け機器を外すと変化するかを確かめてください。
更新直後から始まった症状ならドライバーの影響が考えられます。一方、負荷が高いときだけ電源が落ちるなら、温度やACアダプターも候補です。ひとつずつ条件を変えれば、原因に近づけます。
購入直後で返品や交換が可能な期間なら、分解やWindowsの再インストールを始める前に販売店へ連絡しましょう。手を加えることで保証判断が難しくなる場合があります。
交換しやすい部品を見極める
ストレージや着脱式メモリの異常なら、対応部品への交換で延命できる可能性があります。ただし、ThinkPadは同じシリーズでも、メモリが基板に固定されているモデル、SSDの規格や長さが異なるモデルがあります。
部品を注文する前に、機種の保守マニュアルと搭載仕様を確認してください。現在の部品を取り外して型番を見る方法もありますが、保証が残っているなら分解条件を先に確かめます。
楽天市場でThinkPad対応のメモリやM.2 SSDを探す場合も、「ThinkPad対応」という表記だけで決めず、世代、規格、容量上限、片面・両面実装などを照合してください。バッテリーはとりわけ品質差が出やすいため、型番、電圧、販売元、保証内容の確認が欠かせません。
修理と買い替えを比較する
システムボード、画面、充電回路などの異常は、部品代と工賃が高くなりやすい箇所です。古い機種では、直してもWindowsの対応期間や性能面で長く使えない場合があります。
修理費だけでなく、SSDやバッテリーも近いうちに交換が必要か、必要なアプリが今後も動くかまで見てください。複数箇所へ費用がかかるなら、状態のわかる中古機へ替えたほうが納得しやすいこともあります。
買い替える際は、価格だけでなく保証と検査内容を比べます。候補としてQualitやPC WRAPの保証付き中古パソコンを確認し、同じ型番でも外観ランク、バッテリーの扱い、返品条件がどう違うかを見てください。
初期設定や保証のわかりやすさを重視するなら、PC nextの整備済み中古パソコンも比較対象になります。ただし、在庫、価格、保証条件は変わるため、購入時点の公式ページで確認するのが前提です。
◆匠のワンポイントアドバイス
部品を替えれば直りそう、という感覚だけで注文するのはおすすめしません。診断結果と実際の症状が同じ部品を指しているかを見てから決めます。交換費用を本体価格に足したとき、もっと新しい世代が買えないかも比べてみてください。
おすすめの設定項目

更新と診断が終わったら、Vantageで日常利用に関わる設定を確認します。すべて変更する必要はなく、自分の使い方に合う項目だけ調整すれば十分です。
バッテリー充電を調整する
自宅や職場でACアダプターにつないだまま使う時間が長いなら、充電しきい値や保全モードに相当する設定を確認します。満充電の状態を長く続けない運用は、バッテリーへの負担を抑える方法のひとつです。
一方、外出先でできるだけ長く使いたい日は、上限を設けると利用時間が短くなります。常時オンが正解ではなく、持ち出す頻度に合わせて切り替えるのが現実的でしょう。
設定項目が表示されない機種もあります。また、著しく劣化したバッテリーが設定だけで回復するわけではありません。満充電から急に残量が減る、電源が落ちるといった場合は診断結果と交換費用を確認してください。
入力機器と電源を設定する
機種によっては、TrackPoint、タッチパッド、キーボード上部の機能キー、USB給電などをVantageから設定できます。ThinkPadらしい操作感に関わる部分なので、一度見ておく価値があります。
閉じた状態で外部モニターにつないで使う場合は、Windows側の電源設定も合わせて確認します。Vantageだけでなく、Windowsの「電源とバッテリー」やコントロールパネル側にある設定が優先される項目もあります。
設定を一度に変えると、どれが使いにくさの原因かわからなくなります。まず初期状態で使い、困った部分だけ変更していくほうが合う設定を見つけやすいですよ。
自動更新の扱いを決める
更新を忘れやすい人は自動確認を有効にすると便利です。ただし、作業中に再起動されると困る場合や、更新内容を毎回確認したい場合は、手動確認を基本にしても構いません。
中古ThinkPadを個人で使うなら、月に一度程度VantageとWindows Updateを確認し、重要な更新を適用する運用でも対応しやすいです。これはあくまで一般的な目安なので、セキュリティに関する緊急更新が案内された場合は早めに確認してください。
更新頻度より大切なのは、長期間まったく確認しない状態を避けること。定期的にバックアップを取り、更新後の再起動と動作確認までをひとまとまりにしておきましょう。
不具合時の対処方法

Vantageが開かない、更新が表示されない、診断が止まる場合は、いきなり初期化せず基本的な項目から確認します。アプリ側の問題なのか、通信や製品情報の問題なのかを分けて見ていきます。
更新が表示されない場合
まずインターネット接続を確認し、Windowsの日時が正しいか見ます。次にMicrosoft StoreでVantageを更新し、Windowsを再起動してください。
それでも表示されない場合は、Vantage内の製品情報と本体底面のマシンタイプを比較します。機種情報が正しくないと、対象ドライバーを判定できません。
機種が合っているなら、Lenovoサポートサイトで製品を指定し、手動更新のページを開きます。Vantageに候補がないだけで、すでに最新版になっていることもあります。焦って別機種のファイルを入れないようにしましょう。
診断が途中で止まる場合
診断中にアプリが閉じる場合は、Vantageと関連サービスを更新し、ほかのアプリを終了して再実行します。ストレージ検査が中断されるなら、空き容量やWindows側のエラーチェックも確認してください。
毎回同じ部品で止まる、異音がする、読み込み不能が増えている場合は、無理な再検査を避けます。特にストレージが疑わしいなら、動いているうちに写真や書類を別の場所へコピーすることが先です。
Windowsが起動しない場合
Windowsが開けなければ、Vantageも使えません。対応機種ではUEFI診断を利用できる場合があり、起動時のメニューからWindowsを経由せずに部品を検査できます。
入口となるキーや診断機能は機種ごとに異なります。電源投入時の表示や、その機種の公式ユーザーガイドを確認してください。むやみにBIOS設定を変更すると別の問題が増えるため、わからない項目は触らないのが安全です。
ビープ音、ランプの点滅、画面のエラーコードがある場合は、回数や表示内容を記録します。販売店や修理窓口へ伝えると、故障箇所を判断する手がかりになります。
よくある質問
Lenovo VantageとThinkPadの更新、診断について、購入後によく迷う点をまとめました。
ThinkPad Vantageのよくある質問
Q1. Lenovo Vantageは無料で使えますか?
A. 基本アプリはMicrosoft Storeから無料で導入でき、ドライバー更新や対応機種の設定、基本的なハードウェア診断に利用できます。一部の追加サービスは有料の場合がありますが、通常の更新作業のために必ず契約するものではありません。
Q2. 更新候補は全部入れてよいですか?
A. 重要な更新と推奨項目を中心に、説明を確認して適用してください。オプション項目は、対象となる機能を使っている場合や、不具合の修正が必要な場合に選べば十分です。BIOS更新はACアダプターを接続し、ほかの更新と分けて行うと状況を把握しやすくなります。
Q3. Windows Updateだけでは不足しますか?
A. Windows Updateだけで基本動作する機種はありますが、電源管理、ホットキー、ファームウェアなど、ThinkPad固有の更新がVantage側に表示されることがあります。両方を確認し、Windowsの更新後にVantageで機種別の候補を見る方法がわかりやすいです。
Q4. 診断で合格なら故障はありませんか?
A. 合格は検査時に対象項目の異常が検出されなかったという結果で、故障が一切ないことや今後も壊れないことを保証するものではありません。温度が上がったときだけ出る症状や接触不良などは再現しない場合があるため、実際の症状と合わせて判断してください。
Q5. 診断で異常が出たら交換できますか?
A. SSDや交換可能なメモリなら、対応部品への交換で直せる可能性があります。ただし、基板に固定されたメモリやシステムボードの故障は個人での交換が難しいです。購入店の保証、保守マニュアル、部品代と工賃を確認してから修理か買い替えを決めましょう。
まとめ
中古ThinkPadの更新では、出所不明の一括更新ソフトより、Lenovo Vantageと公式サポートを優先します。製品名やマシンタイプが正しく認識されていることを確かめ、重要な更新から順番に適用してください。
BIOS更新はACアダプターを接続し、データを保存した状態で単独実行します。処理中に画面が暗くなっても、電源を切らずに待つことが大切です。
更新後はハードウェア診断を実行し、結果画面やエラーコードを残します。異常が出たからといってすぐ部品を注文せず、症状と診断結果が一致するか、販売店の保証を使えるかまで確認しましょう。
中古ThinkPadで行う順番
- 本体の型番とVantageの製品情報を照合する
- Windows UpdateとVantageを最新にする
- 重要なドライバーから順番に適用する
- 再起動後に各機能とハードウェアを診断する
- 結果をもとに部品交換、修理、買い替えを選ぶ
中古パソコンは、部品を先に買うより、原因を確かめてから動いたほうが出費を抑えられます。Lenovo Vantageを更新と診断の入口にして、あなたのThinkPadが今どの状態なのかをひとつずつ確かめてみてください。

